円建てステーブルコイン(JPYC)は、1 JPYC = 1 円の価値を持つ注目の暗号資産です。しかし「どこで購入できるのか」「実際の買い物で使えるのか」と悩む方も多いのではないでしょうか。
本記事では、初心者でも迷わず使えるよう、JPYCの基本概念から安全な購入手順、日常生活での活用方法までをわかりやすく解説します。
- JPYCの基本概要と価格変動リスクがない理由
- 公式(JPYC EX)を使った安全な購入・発行の4ステップ
- VISAプリペイドカードなどを活用した街中やネットでの日常決済法
- JPYCを日本円に戻す(償還)手続きと注意点
そもそもJPYCとは?3つの特徴と暗号資産との違い
JPYC(ジェイピーワイシー)は、日本円と1:1の割合で連動するように設計された、日本発の「円建てステーブルコイン」です。
ブロックチェーン技術を活用しながらも、価格が大きく変動しない仕組みを備えているのが最大の特徴です。
まずは、JPYCが持つ3つの大きな特徴と、ビットコインなどの一般的な暗号資産(仮想通貨)との違いを詳しく見ていきましょう。
1JPYC = 1円で価値が安定する前払式支払手段/電子決済手段
JPYCの最も基本的な特徴は、「1JPYC = 1円」の価値が常に保たれている点です。
法的には「前払式支払手段」または「電子決済手段」に位置づけられており、SuicaやPayPayなどの電子マネーに近い感覚で扱えます。
日本円の価値と連動しているため、暗号資産に詳しくない方でも金額の計算がしやすく、日常的な決済や送金に利用しやすい設計になっています。
ビットコインやイーサリアムと違って「価格変動リスク」がない
一般的な暗号資産(ビットコインやイーサリアムなど)は、市場の需給によって日々価格が激しく上下します。そのため「買い物に使おうとしたら値下がりしていた」「利益が出たものの税金計算が複雑」といった課題がありました。
一方でJPYCは、常に1円の価値に固定されているため価格変動(ボラティリティ)のリスクがほぼありません。
値上がり益を狙う投資目的には向きませんが、価値を減らさずに安全に送金・決済を行いたいシーンで真価を発揮します。
暗号資産取引所の口座がなくても買える(JPYC EXを利用)
多くの暗号資産を購入するには、bitFlyerやCoincheckといった暗号資産取引所で口座開設を行う必要があります。
しかし、JPYCは公式の発行プラットフォームである「JPYC EX」を利用することで、指定の銀行口座へ日本円を振り込むだけで直接購入・発行が可能です。
面倒な取引所の口座開設手続きや、板取引の操作を挟むことなく手軽に入手できるのも大きなメリットです。
【ポイント解説】JPYCと他の通貨・決済手段の違いまとめ
| 項目 | JPYC | 一般の暗号資産(BTC等) | PayPay等の電子マネー |
| 価格変動 | なし(1円固定) | あり(激しい) | なし(1円固定) |
| 基盤技術 | ブロックチェーン | ブロックチェーン | 独自サーバー |
| 個人間送金 | 24時間・低コスト | 送金詰まりや手数料高騰あり | アプリ内のみ |
| 購入方法 | 銀行振込等(JPYC EX) | 暗号資産取引所 | 銀行振込・クレカ等 |
【初心者向け】JPYCを購入・発行する前に準備するもの
JPYCをスムーズに購入・発行(取得)するために、あらかじめ用意しておくべきアイテムやアカウントを解説します。
事前準備といっても特別な資格などは不要で、基本的にはスマホやPCがあれば短時間で揃えられるものばかりです。
購入手続きに入ってから焦らないよう、事前に以下の4つをチェックしておきましょう。
1. Web3ウォレット(MetaMaskやLINE NEXT Unifiなど)
発行されたJPYCを受け取り、保管・送金するために「Web3ウォレット(暗号資産用のお財布)」が必要です。
※ウォレット作成時に表示される「シードフレーズ(復元用フレーズ)」は、絶対に他人に教えないよう厳重に管理してください。
MetaMask(メタマスク)の作成方法は「【初心者向け】MetaMask(メタマスク)ウォレットの作成方法を4ステップで解説」をご覧ください。
2. JPYC EXのアカウント&本人確認書類(マイナンバーカード)
JPYCの公式発行・買取プラットフォームである「JPYC EX」の無料会員登録が必要です。
JPYCは法規制に準拠したサービスのため、利用にあたってeKYC(オンライン本人確認)を行います。 以下の身分証明書を手元に用意しておきましょう。
マイナンバーカード(必須)
スマートフォンで顔写真と身分証を撮影するだけで、数分程度で申請が完了します。
3. 発行資金用の銀行口座
JPYCを購入(発行)するための日本円を振り込む「銀行口座」を用意します。
- ネット銀行(ドコモSMTBネット銀行、楽天銀行など): 振込手数料が無料になる枠があるため、コストを抑えて購入したい方におすすめです。
- JPYC EXで指定された口座へ正確に振り込めるよう、ネットバンキングが利用できる状態にしておくとスムーズです。
4. 送金やガス代用の暗号資産(※必要に応じて)
JPYCを購入・受取するだけであれば日本円の銀行振込だけで完了します。
ただし、受け取ったJPYCを「他のウォレットへ送金する」「DApps(分散型アプリ)で使う」といった操作をする際には、ブロックチェーン上の手数料(ガス代)が発生します。
最初は「まず買ってみる・保有してみる」だけであれば不要ですが、日常決済や送金にフル活用したい方は、事前に数十円〜数百円分のガス代用トークンを用意しておくと便利です。
JPYCの送金に必要な暗号資産(POLやKAIAなど)を用意するには、暗号資産取引所の口座が必要です。手数料を節約したい方は、送金手数料が無料の [ GMOコイン ] で事前に準備しておくとスムーズです。
【図解あり】JPYCの買い方・発行手順を4ステップで解説
準備が整ったら、公式サービス「JPYC EX」を利用して実際にJPYCを購入(発行)してみましょう。
手続きはシンプルで、「会員登録・本人確認 ➔ ウォレット登録 ➔ 発行予約 ➔ 銀行振込」のわずか4ステップで完了します。
- ステップ1:JPYC EXのアカウント登録と本人確認(eKYC)
- ステップ2:受け取り用ウォレットアドレスと銀行口座を登録
- ステップ3:希望の金額とネットワークを選んで発行予約
- ステップ4:指定の振込先口座へ日本円を入金する
ステップ1:JPYC EXのアカウント登録と本人確認(eKYC)
まずは、JPYCの公式プラットフォーム「JPYC EX」で会員登録を行いましょう。
- ①公式サイトへアクセス
JPYC EX公式サイトにアクセスし、「アカウント開設」を選択します。
- ②メールアドレスと基本情報の登録
メールアドレスを入力して確認メールを受け取り、ログイン用のパスワードや二段階認証を設定します。
はじめにメールアドレスを設定しましょう。

入力したメールアドレス宛にログイン設定用のURLが届きます。URLをクリックし、ログイン設定に進みます。
「個人」か「法人」を選択。

続いて、ログインパスワードを設定します。

次に2段階認証を設定します。
「2段階認証へ進む」をタップ。

認証用電話番号を入力し「SMS認証」をタップすると、登録した電話番号に6桁の認証コードが届くので「認証コード」を入力し「認証してログイン」をタップします。
ログイン設定が完了したら、スマホで「QRコード」を読み込んで本人確認に進みます。
ここから先の手続きは、スマートフォンのみになるため注意してください。
- ③オンライン本人確認(eKYC)
画面の案内に従ってマイナンバーカードを準備し、スマートフォンのカメラでICチップ読み取りや本人認証を行います。
本人確認には事前に「LIQUID eKYCアプリ」のインストールが必要がです。
LIQUID eKYCアプリは、以下のリンクから無料ダウンロードできます。
・Google Play: https://play.google.com/store/apps/details?id=asia.liquidinc.ekyc_app&hl=ja
・App Store: https://apps.apple.com/jp/app/liquid-ekyc/id6450022040
Point::本人確認審査は最短数分〜即日で完了します。
完了通知メールが届いたら次のステップに進みましょう。
ステップ2:受け取り用ウォレットアドレスと銀行口座を登録
JPYCを安全に受け取り、また将来的に日本円へ戻す(償還する)ための情報をアカウントに紐付けます。
- ウォレットアドレスの登録
マイページの「ウォレット接続/アドレス登録」から、使用するブロックチェーン(Polygon、Kaiaなど)を選択します。 - MetaMaskなどのアプリから「0x…」で始まる受け取りアドレス(42文字)をコピーし、誤入力がないよう貼り付けて登録します。
- 出金用(償還用)銀行口座の登録
- JPYCを日本円に戻す際の手続きをスムーズにするため、ご本人名義の銀行口座情報(振込先)も併せて登録しておきます。
ステップ3:希望の金額とネットワークを選んで発行予約
購入するJPYCの数量と送金先のネットワークを指定し、発行予約を作成します。
- マイページメニューから「発行(購入)」を選択します。
- 以下の3項目を指定・確認します。
- ネットワーク: JPYCを受け取りたいブロックチェーンを選択(例: Polygon)
- 受取アドレス: STEP 2で登録したウォレットアドレスを選択
- 注文額(数量): 発行したいJPYCの金額を入力(※最低1回あたり3,000円〜)
- 内容を確認してワンタイムコード等で認証を行い、「発行予約を確定する」をタップします。
ステップ4:指定の振込先口座へ日本円を入金する
予約が確定すると、振込先となる銀行口座情報が表示されます。
ご自身の銀行口座から、指示された指定口座へ日本円を振り込みます。
発行完了の確認
入金が完了すると、自動的に照合処理が行われ、数分〜20分程度で指定したウォレットに同額のJPYCが届きます。
MetaMaskなどのウォレットアプリを開き、残高にJPYCが反映されていることを確認できれば購入完了です。
JPYCは日常決済でどう使える?3つの活用例
「暗号資産(ステーブルコイン)を買っても、実際に街中やネットショップで使えるの?」と疑問に思う方も多いかもしれません。
JPYCは、さまざまな外部サービスや決済手段と組み合わせることで、日常生活の幅広いシーンで決済手段として活用できます。ここでは、主となる3つの活用例を紹介します。
① VISAプリペイドカードや決済系サービスへのチャージで店舗決済
最も手軽に日常の買い物で使う方法は、JPYCに対応したVisaプリペイドカード(Vプリカ等)や外部決済サービスを経由する方法です。
ウォレット内のJPYCを使ってプリペイド型のカードやギフトコードを発行・チャージすることで、コンビニやスーパー、飲食店などの全国のVisa加盟店でクレジットカードのように利用可能になります。
暗号資産の枠を超えて「普通の買い物」に直接還元できる点が大きな魅力です。
② LINEアプリを通じた個人間送金・決済(Kaiaチェーン等の活用)
JPYCは「Kaia(旧Klaytn)」などのブロックチェーンにも対応しており、LINEアプリ上で動くウォレットを介した個人間送金・決済がスムーズに行えます。
1JPYC = 1円で計算が一切不要なため、PayPayやLINE Payで送金するような感覚でWeb3の個人間送金を実現できます。
③ ECサイトやWeb3系サービスでのオンライン決済
JPYCでの直接支払いに対応したECサイトや、Web3領域の各種オンラインサービスでも活用できます。
従来のクレジットカード決済とは異なり、カード情報(番号やセキュリティコード)を相手に入力する必要がないため、オンライン上でのセキュリティリスクを最小限に抑えて決済できるというメリットもあります。
JPYCを日本円に戻す(償還)方法・注意点
日常決済や送金で使わなかったJPYCは、公式プラットフォーム「JPYC EX」を利用することで、いつでも「1 JPYC = 1円」のレートで指定した日本の銀行口座へ出金(償還)できます。
ここでは、日本円に戻す具体的な流れと、事前に知っておくべき重要な注意点を解説します。
JPYC EXを使った日本円口座への出金(償還)の流れ
償還手続きは、購入時と同様にオンライン上で数分程度で申請可能です。
- JPYC EXにログインし「償還(売却)」を選択:マイページメニューから「償還」画面へ進みます。
- 償還するネットワークと数量を指定:保有しているブロックチェーン(PolygonやKaiaなど)を選択し、日本円に戻したいJPYCの額面を入力します。
- 指定されたアドレスへJPYCを送金(承認):ウォレットアプリ(MetaMaskなど)を起動し、指示に従って償還申請用のJPYCを送信します。
- 登録口座へ日本円が着金:送金の確認が取れ次第、あらかじめ登録しておいたご自身の銀行口座へ同額の日本円が振り込まれます。
発行・償還にかかる手数料や最低利用金額について
手続きを行う前に、以下の条件と注意点を確認しておきましょう。
JPYCを使う際によくある質問(FAQ)
JPYCを実際に利用するにあたって、初心者の方が疑問に思いやすいポイントをQ&A形式でまとめました。
Q1. JPYCを購入したり送金したら税金(確定申告)はどうなる?
A. 日本円でJPYCを購入・償還したり、日常の支払いや個人間送金に使うだけであれば原則として課税対象にはならず、確定申告も不要です。
JPYCは常に「1 JPYC = 1円」の等価で扱われるため、売買によって利益(雑所得)が発生しないためです。
ただし、以下のようなケースでは利益が発生したとみなされ、税金の申告対象(雑所得)となる可能性があるため注意してください。
Q2. どのチェーン(ネットワーク)で発行するのがおすすめ?
A. 初心者の方には「Polygon(ポリゴン)」または「Kaia(カイア)」がおすすめです。
公式の「JPYC EX」では、Ethereum、Polygon、Avalanche、Kaiaなどの主要ネットワークに対応しています。
目的に合わせて、まずは手数料の安いネットワークを選択するのがスムーズです。
Q3. 暗号資産取引所(CoincheckやbitFlyerなど)で直接買える?
A. 取引所の「販売所」や「取引所」で板取引形式を使って直接購入することはできません。
JPYCは一般的な投資用暗号資産とは扱いが異なるため、基本的には公式の発行・償還プラットフォームである「JPYC EX」を利用して購入(発行)します。
銀行振込のみで完結するため、取引所の口座を持っていない方でもスムーズに入手可能です。
JPYCは価格変動がないため決済向きですが、値上がり益(投資効果)を狙うならビットコインなどの暗号資産と組み合わせるのが主流です。
まだ取引所口座をお持ちでない方は、アプリが使いやすい [ GMOコイン ] から開設しておくのがおすすめです。
まずは少額の発行からJPYCを試してみよう
- 1 JPYC = 1円で価値が安定:暗号資産特有の価格変動リスクがなく、日本円感覚で安心して利用できる
- 口座開設不要で簡単購入:「JPYC EX」を使えば、暗号資産取引所を経由せず銀行振込だけで手軽に発行可能
- 日常決済への活用法が豊富:VisaプリペイドカードへのチャージやLINE経由の送金など、実際の買い物や個人間送金に幅広く使える
- いつでも日本円に還元可能:使わなくなったJPYCは、JPYC EXを通じて手数料無料でご自身の銀行口座へ戻せる(※最低3,000円〜)
JPYCは1回あたり3,000円の少額から発行可能です。まずは「JPYC EX」に無料登録して、次世代の円建てステーブルコイン決済を体験してみましょう。
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