ビットコインの自動積立を始めたものの「買っているだけで税金はかかる?」「確定申告が必要になったらどうしよう」と不安を感じていませんか?
結論から言うと、ビットコインを買っているだけの状態(含み益)なら税金は一切かかりません。税金が発生するのは、売却や他の通貨へ交換して利益が確定した時です。
本記事では、会社員向けにビットコイン積立にかかる税金の基本ルールや確定申告が必要なボーダーライン、初心者でも失敗しない計算方法まで分かりやすく解説します。
- ビットコイン積立で税金が発生する正確なタイミング
- 会社員が確定申告をしなければならない条件(年間利益20万円の壁)
- 毎月購入する積立投資に適した雑所得の計算方法
- 複雑な損益計算を劇的に楽にするおすすめツールの活用法
- 自動積立機能が使いやすく税金管理もしやすい暗号資産取引所
ビットコイン積立にかかる税金の基本ルール
ビットコインをはじめとする暗号資産(仮想通貨)取引で利益が出た場合は、法律で定められたルールに従って税金が発生します。まずは税金の仕組みに関する3つの基礎知識を押さえておきましょう。
積立の購入だけでは税金はかからない
ビットコインの自動積立を設定し、定期的に購入しているだけでは税金は一切かかりません。価格が上昇して資産評価額(含み益)が増えたとしても、売却せずに保有し続けている状態であれば課税対象外です。
そのため、長期保有を前提とした放置スタイルの積立投資を行っている間は、確定申告を気にする必要はありません。
暗号資産の利益は「雑所得(総合課税)」になる
ビットコインの取引で確定した利益は、原則として「雑所得」に分類されます。
株や投資信託のような分離課税(一律約20%)とは異なり、給与所得など他の所得と合算して税額を計算する「総合課税」として適用されるのが特徴です。
所得税(累進課税)の速算表です。
| 課税所得金額 | 所得税率 | 控除額 |
| 195万円以下 | 5% | 0円 |
| 195万円超 〜 330万円以下 | 10% | 97,500円 |
| 330万円超 〜 695万円以下 | 20% | 427,500円 |
| 695万円超 〜 900万円以下 | 23% | 636,000円 |
| 900万円超 〜 1,800万円以下 | 33% | 1,536,000円 |
| 1,800万円超 〜 4,000万円以下 | 40% | 2,796,000円 |
| 4,000万円超 | 45% | 4,796,000円 |
※実際には上記に加えて一律10%の住民税が課税されます。
以下は、雑所得(総合課税)の仕組みと合算のイメージです。

税金が発生する3つのタイミング
積立していたビットコインは、以下のいずれかの行動によって利益が確定(利確)した時点(年)で課税対象となります。
- 日本円に換金(売却)したとき:積立したビットコインを売却して日本円に戻した際、購入時の合計金額との差額に利益が出ている場合。
- 他の暗号資産へ交換したとき:ビットコインを使ってイーサリアムなど別の通貨を購入・交換した際、交換時点の時価から利益を算出する。
- ビットコインで買い物・決済をしたとき:商品やサービスの支払いにビットコインを使った際、支払時点の時価と取得価額の差額が利益とみなされる。
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あわせて読みたい:ほったらかしでコインチェック毎日積立のやり方
あわせて読みたい:【100円からOK】bitFlyer(ビットフライヤー)かんたん積立のやり方と注意点
関連記事:仮想通貨の税金はいくらから?会社員・専業主婦・学生のボーダーラインと扶養の落とし穴
ビットコイン積立で確定申告が必要な人・不要な人
ビットコインの利益があるからといって、全員が確定申告をしなければならないわけではありません。自身の就労状況や1年間の確定利益の額によって、申告義務の有無が決まります。
確定申告が必要なケース(年間利益20万円超など)
一般的な会社員(1か所から給与を得ていて年末調整を受けている人)の場合、ビットコイン取引による年間利益(所得)が20万円を超えた場合に確定申告が必要となります。
計算式:利益(所得)= 売却・決済額 - 取得価額 - 必要経費
注意点
20万円の境界線は「ビットコインの利益単体」ではなく、副業ブログの収入や転売益など、他の雑所得の合計で判断します。
その他の必須ケースとして、年収2,000万円を超える会社員や、フリーランス・個人事業主として事業を行っている人は、利益額にかかわらず確定申告が必要となります。
確定申告が不要なケース
以下の条件に当てはまる場合は、所得税の確定申告を行う必要はありません。
注意:住民税の申告は別途必要な場合がある
「利益20万円以下なら申告不要」というのは所得税(国税)に限ったルールです。住民税(地方税)には、20万円の控除枠(特例)が存在しないため、たとえ利益が数万円であっても売却等で利益が出ている場合は、お住まいの市区町村へ住民税の申告手続きが必要となります。
以下は、ビットコイン積立を行った場合のシミュレーションです。
【具体例】
年収500万円の会社員がビットコイン積立をした場合のシミュレーション【1〜3年目(積立期間)】【4年目(一部利確)】<税金はいくら?>
年間利益が20万円を超えたため、確定申告が必要
雑所得(総合課税)として給与と合算され、増える税金(所得税+住民税)は約8万円〜10万円
積立投資における雑所得の計算方法と注意点
ビットコインを毎月・毎週など定期的に自動積立している場合、取引回数が多くなるため損益計算が複雑になりがちです。正しい計算方法と押さえておくべき注意点を解説します。
取得単価の計算(総平均法と移動平均法)
暗号資産の雑所得を計算する際、1通貨あたりの購入単価(取得単価)を算出する方法には「総平均法」と「移動平均法」の2種類があります。
※税務署へ事前の届出を出していない場合、自動的に「総平均法」が適用されます。
必要経費にできるもの
売却益から差し引くことができる「必要経費」を漏れなく計上することで、課税対象となる利益を抑えられます。ビットコイン投資において経費として認められる主なものは以下の通りです。
※スマホ代やプロバイダ料金などの通信費は、暗号資産取引に直接使用した割合(家事按分)のみ認められる場合があります。
手計算は危険!計算ツールの導入がおすすめ
自動積立は年間の購入回数が12回〜数百回(日次積立の場合)に及ぶため、エクセルなどの手計算で損益や取得単価を割り出すと、計算ミスや申告漏れのリスクが高まります。
安全かつスムーズに確定申告を行うためには、取引所の年間取引報告書(CSVデータ)をアップロードするだけで自動計算してくれる暗号資産専用の損益計算ツール(Cryptactなど)を活用するのがおすすめです。
有料プランもありますが、年間取引数が少ない場合は無料枠で計算を完了できる場合もあります。
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関連記事:【2026年最新】仮想通貨の確定申告はクリプタクト(cryptact)で決まり!Gtax統合の注意点も解説
初心者が押さえておくべき節税&確定申告3つのポイント
ビットコインの積立投資を続ける中で、無駄な税金の支払いを防ぎ、確定申告の手間を減らすために押さえておきたい3つの重要ポイントを解説します。
1. 年間利益を20万円以下に抑えて利確する
会社員の場合、暗号資産を含む雑所得の年間利益が20万円以下であれば所得税の確定申告が不要になります。
年末(12月)の時点で年間の確定利益を計算し、20万円を超えそうな場合は追加の売却や他通貨への交換を翌年1月以降に延期する(利確のタイミングを調整する)ことで、その年の確定申告を回避できます。
注意
積立購入自体は利益に含まれないため、保有したまま翌年に繰り越す分には問題ありません。
>>仮想通貨の節税対策7選!利確タイミングと損失出しのコツを見てみる
2. 他の雑所得の赤字と損益通算する
暗号資産で出た利益は、同じ「雑所得(総合課税)」に分類される他の副業などの赤字(損失)と相殺(損益通算)できます。
相殺できる例
海外FXで出た損失、副業ブログの運営費用が収入を上回った場合の赤字など。
注意点として、暗号資産の損益は「株式の譲渡益」や「給与所得」とは損益通算できません。また、暗号資産で出た赤字(損失)を翌年以降に繰り越すこと(繰越控除)も認められていない点に注意が必要です。
3. 年間取引報告書(CSV)を毎年必ずダウンロードしておく
各暗号資産取引所では、1年間の取引履歴をまとめた「年間取引報告書」が翌年の1月頃に発行されます。
確定申告や損益計算ツールへの読み込みに必要なデータとなります。
取引所によっては過去数年分のデータを遡ってダウンロードできなくなる場合もあるため、毎年年始に必ずCSVファイルとしてPCに保存しておく習慣をつけましょう。
ビットコイン積立と税金に関するよくある質問
ビットコインの積立投資を始めるにあたって、多くの方が抱く税金や確定申告の疑問をQ&A形式でまとめました。損失が出た場合の対応や税制改正の動向など、気になるポイントを事前にチェックしておきましょう。
Q1. ビットコインの積立でマイナス(損失)が出た場合も確定申告は必要?
A. 利益が出ていなければ(赤字・損失の場合)、所得税の確定申告は不要です。ただし、他の雑所得の利益と相殺したい場合は申告が必要になります。
Q2. 暗号資産(仮想通貨)の税金制度が「分離課税(20%)」に変わる噂は本当?
A. 税制改正の要望は提出されていますが、現時点では雑所得(総合課税)のままです。今後の最新情報に注意しましょう。
今後の税制改正について、知りたい方は以下の関連記事をご覧ください。
関連記事:【2026年最新】仮想通貨の税制改正はどうなる?申告分離課税・20%化の時期や変更点をわかりやすく解説
自動積立ができて税金管理もしやすいおすすめ取引所3選
積立投資を成功させるには、積立機能の使いやすさはもちろん、年に一度の確定申告に必要な「年間取引報告書(CSV)」などの取引履歴データがスムーズに取得できる取引所を選ぶことが重要です。
そこで、初心者におすすめの国内大手取引所を3つ紹介します。
Coincheck(コインチェック)

こんな人におすすめ:毎月の入金作業をゼロにして放置スタイルで積み立てたい人。
※ 対象:国内の暗号資産取引アプリ、期間:2019年1月〜2025年12月、データ協力:AppTweak
bitFlyer(ビットフライヤー)

こんな人におすすめ:まずは数十円〜数百円の少額からお試しで積立を始めてみたい人。
口座開設・維持手数料は完全無料
GMOコイン

- 各種手数料が「原則無料」でコストを抑えられる
日本円の出金手数料や暗号資産(仮想通貨)の送金手数料が無料に設定されているため、無駄なコストをかけずにスマートな運用ができます。 - 取引履歴(CSV)が詳細で税金計算ツールと相性抜群
確定申告に必要な取引履歴データ(CSV)の出力機能が細かく整備されており、Cryptact(クリプタクト)などの損益計算ツールへ簡単に読み込むことができます。確定申告時の計算エラーが起きにくい点でも評判があります - 東証プライム上場グループの信頼性
GMOインターネットグループのノウハウを活かした高度なセキュリティ対策が施されており、初心者でも安心して利用できる実績があります。
こんな人におすすめ:将来的にお得に送金や取引を行いたい人、税金計算の手間を極力減らしたい人。
積立中の税金リスクを理解して安全に運用しよう
ビットコインの積立投資は、基本的に「買っているだけ(保有中)」であれば税金がかからず、確定申告の心配も不要です。
そのため、過度に難しく捉える必要はありません。ただし、将来的に利益を確定(売却・交換・決済)するタイミングや、年間利益20万円の境界線については正しく理解しておくことが重要です。
税金リスクと基本ルールを押さえた上で、計画的に長期運用を始めましょう。
- 保有中なら税金ゼロ:積立購入しているだけで売却しない限り、含み益があっても課税対象外。
- 利益確定のタイミングに注意:日本円への換金・他通貨への交換・買い物決済をした時点で税金(雑所得)が発生する。
- 会社員は年間20万円が目安:年間の確定利益(他の雑所得との合計)が20万円を超えると所得税の確定申告が必要。
- 積立投資は総平均法で計算:年間の平均取得単価を一括計算できる総平均法が最も手軽で相性が良い。
- 早めのデータ保存とツール活用:年間取引報告書(CSV)を毎年保存し、計算ツール(Cryptactなど)を使ってミスなく管理する。
暗号資産の積立投資は、一度設定してしまえば「買うタイミング」に悩むことなく自動で資産形成が進められます。
まずは無料で口座開設から始めてみましょう!
- コインチェック で口座開設する(銀行引き落としで完全自動化したい方向け)
- bitFlyer(ビットフライヤーで口座開設する(1円単位の超少額から始めたい方向け)
- GMOコイン
で口座開設する(各種手数料を抑えてスマートに運用したい方向け)
参考・出典
本記事の作成にあたり、以下の公的情報およびガイドラインを参考にしています。
・国税庁:暗号資産等に関する税務上の取扱い及び計算書について
・国税庁:No.1524 暗号資産を使用することにより利益が生じた場合の課税関係
・国税庁:国税電子申告・納税システム(e-Tax)/ 確定申告書等作成コーナー





