OpenSeaのガス代ってどれくらいかかるんだろう?
ガス代って、安くできるのかな?
どんなタイミングでかかるのか詳しく教えてほしいな。
この記事では、ガス代の価格や安くするコツ、発生するタイミングについて詳しく解説しています。
この記事を最後までご覧いただくことで、OpenSeaのガス代に関することがほぼ理解できます。
※記事執筆時のレート換算して計算しています
1ETH = 500,000円
Polygon 1Matic = 105.75円
この記事で解決できる内容
これからNFTを始めようと思われているなら、「NFTの用語集」もあわせてご覧ください。
NFTの始め方も、下記で詳しく解説していますのでご覧下さい。
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OpenSea(オープンシー)のガス代とは
OpenSeaでは、取引のたびにガス代が発生します。
そこでここでは、ガス代について詳しく解説していきます。
ガス代とは
ガス代とは
イーサリアムブロックチェーンなどの取引の際に、トランザクションの実行やプログラム処理ごとに発生する手数料のことです。
しかし、OpenSea公式によると下記のように公言されています。
ガス代の支払いは、トランザクションの処理のみを保証するものであり、トランザクションの成功を保証するものではない
引用元:OpenSea
わかりやすく言えば、あくまでもガス代はブロックチェーン上の処理手数料なので、取引が不成立でも手数料はかかってしまうということです。
これは著者も経験があるのですが、クラウドファンディング形式「CryptoNnja」のアニメ制作費用を応援する手裏剣NFTが、販売ごとにクリック戦争になっていて見事にガス代だけ引かれてNFTは購入できない経験があります。
(注意)早押しで購入できなくても、ガス代はかかります
これは仕方がないことですが、ガス代だけなくなるのは正直キビシイです……。
ガス代の発生タイミング
ガス代の発生するタイミングとしては、大きく分けて2つあります。
- 1回限りのガス代
- 定期的に発生するガス代
一回限りのガス代
OpenSeaでは、現在出品する時にガス代はかかりません。
ただし、OpenSeaでのガス代が発生するタイミングとしてイーサリアムを使用する場合には、初回に限り手数料が必要になります。
※コレクション内の作品を初めて出品する際、コレクションを「Seaport」に承認するためにガス代がかかります。
2回目以降の出品は、無料で利用ができます。
定期的に発生するガス代
そのほかOpenSeaでは定期的に発生するガス代があります。
主に販売、購入、転売の際に必要になります。
- 販売手数料は販売価格の2.5%が差し引かれる
- 購入する(作品代+ガス代):目安 1,000円〜10,000円+ガス代
- 転売する(販売価格+ガス代):購入価格+ガス代+12.5%
※購入価格で転売すると販売手数料が2.5%+ロイヤリティ10%が差し引かれるので、最低販売手数料を上乗せして販売しましょう。
販売者が支払うガス代
販売者が支払うガス代は、以下の通りです。
- 新コレクションの作品を出品する
- 固定価格販売をキャンセルする
- オークションを停止する
- オファーを受け入れる(承諾する)
- ETH⇄WETHの交換する
- オークションで落札価格が1ETH未満の場合
- NFTをトランスファー(転送)する
新コレクションの作品を出品する
イーサリアムで出品する場合には、基本ガス代は無料です。ただ、新コレクションの初回出品のみガス代が発生します。
>>リアルタイムでガス代を確認する
ポリゴンで出品する場合は、以前は完全無料で利用できましたが2022年9月より有料(0.0012Maticくらい)になりました。
>>Maticの円換算をみてみる
固定価格販売をキャンセルする
固定価格で販売している作品をキャンセルする場合は、ガス代が発生します。
価格の目安は以下の通りです。
- イーサリアム 0.005〜0.01ETH(約2,500〜5,000円)
- ポリゴン 0.002MATIC(約0.2〜0.4円)
注意点として、値下げした後にキャンセルする場合は値下げの回数分ガス代が発生しますので、極力回数は減らしましょう。
オークションを停止する
オークションを開始した後に停止する場合は、ガス代が発生します。
- ETH:要 0.005〜0.01ETH (約2,500〜5,000円)
- Polygon:不要
※2022年9月からPolygonでもオークションが可能になりました。
オファーを受け入れる(承諾する)
オファーを受け入れる(承諾)するときには、ガス代が発生します。
- ETH:要 0.001ETH(約500円)
- Polygon:要 0.0005MATIC(約1円)
オークションで落札価格が1ETH未満の場合
オークションで落札金額が1ETH未満のときはガス代が発生します。
(1ETH以上の落札金額の場合は、OpenSea側がガス代を負担)
1ETH以上の価格で落札されるって、なかなかすごいよね。
オークションを開始するときはできれば、1ETH以上で落札されるような作品を制作したいですよね。
トランスファー(譲渡・転送)
トランスファー(譲渡・転送)をするときにもガス代が発生します。
- ETH:要 0.001〜0.005ETH(約500〜2,500円)
- Polygon:要 0.005MATIC(約1円)
Giveawayを実施して当選者にエアドロをする場合は、ガス代が発生します。
イーサリアムの価格が約40万円の頃は、トランスファーするだけで1件最大5,000円ほどガス代だけでかかっていた時期もありました。
購入者が支払うガス代
次は、購入者のガス代についてみていきましょう。
- NFTを固定価格で購入する
- ETHからWETHに交換(ラップ)する
- ETHをPolygonに移動(ブリッジ)する
- オークションで入札する
- オークションで入札の取り消しをする
NFTを固定価格で購入
固定価格で販売されているNFTを購入する場合には、ガス代が発生します。ガス代は、数秒単位で変わっていきますので、その時で価格が変動しています。
これが、通常の購入方法ですね。
購入価格+ガス代で購入できるよ。
ETH⇄WETHの交換(スワップ)する
ETH⇄WETHの交換するときにガス代が発生します。
目安としては、0.001〜0.01ETH(500〜5,000円)ほどです。
WETHはオークションの入札やオファーをする場合に必要な通貨で、交換はOpenSea上で可能です。交換手順は「ETHからWETHへの変換」をご覧ください。
ETHをPolygonに移動(ブリッジ)する
ETHをPolygonにブリッジするには、ガス代が発生します。
OpenSea上でブリッジでき、具体的な方法は「ETHをPolygonにブリッジする」をご覧ください。
オークションで入札する
好きなNFTのオークションに入札するときは、ガス代が発生します。
オークション方法は2種類
- 最高入札者に販売(イングリッシュオークション):最高入札者が落札
- 価格下落制で販売(ダッチオークション):作品の買い手がつくまで価格が下落
詳しくは、「時間オークションの仕組み」をご覧ください。
オークションで入札の取り消しをする
オークションの入札をして、取り消しする場合にはガス代が発生します。
一回入札をしてしまったら、取り消しするのにガス代がかかるので注意しましょう。
OpenSea(オープンシー)でガス代が無料でできること
OpenSeaでは、無料でできる範囲が決まっています。
ガス代が無料でできること
- OpenSea上でのNFTの新規作成
NFTのmint(発行)は無料でできます。
売買が成立した時点で、ブロックチェーン上に記録されます。 - コレクションの作成
新規コレクションを作成する自体は、いくつ作成しても無料 - アカウントの初期化
- 固定価格でNFTの出品
通常の価格設定をした出品方法 - オークションへの出品
- 出品したNFTの値下げERC721のみ(イーサリアム及びポリゴン)
※出品をキャンセルする場合は、ガス代がかかります。
無料でできることも、しっかり理解しておくとNFTを始める際には大事です。
OpenSea(オープンシー)でガス代を安くする方法
ここでは、ガス代を少しでも安くする方法を紹介します。
一つ一つは、少額でも積み重なれば結構な出費になりますので、できる限りコストをかけずにNFTを楽しみましょう。
現在はETHの価格も50万円ほどになっていますが、ETHの価格がさらに上がってきたらガス代も同じように上がっていきますので、コストを下げる意識は大事です。
ポリゴンで販売する
これからNFTを始める方は、手始めにポリゴンで出品してみるのがおすすめです。ポリゴンだとMATICで手数料を払いますが、円換算しても安くなるため、コスト的にもイーサリアムよりは安く抑えられます。
現在レート
1MATIC = 約105円
MATICで支払うガス代は、0.01MATICとしても日本円で換算しても約1円ほどなのでかなり安く抑えられます。
お試しには、ちょうどいい価格です。
筆者も最初はポリゴンで出品しました。
取引のガス代処理スピードを「低速」に設定する
NFTを購入する際、メタマスクのガス代確認画面の設定を「低速」にすることでガス代を安くできます。
ガス代の確認画面の「編集」をクリックすると下記の画面に切り替わりますので、低速にチェックを入れ「保存」をクリックしてください。
そうすれば、ガス代を安く抑えられます。
ただし低速に設定すると取引が完了しない可能性はあるので、その点は理解しておきましょう。
ガス代の安い時間帯に取引する
ガス代の安くなりやすい時間帯に取引するようにします。
ガス代の安くなりやすい時間帯は、日本時間の午後〜20:00頃となっています。急がない場合は、この時間帯に取引すると安く抑えることができます。
OpenSea(オープンシー)のガス代を確認する方法
ここでは、イーサリアムとPolygonのガス代を確認するサイトを紹介します。
ガス代を確認できるサイト
イーサリアムのガス代を確認できるサイト
ガス代の目安として
10〜20 gwei:安い
30〜40 gwei:高い
ポリゴンのガス代を確認できるサイト
ポリゴンは、基本的にガス代が安いので問題ないですが確認サイトだけ紹介しておきます。
ガス代をリアルタイムで調べる方法
ガス代をリアルタイムで確認できるサイトは、以下の通りです。
著者もNFTを購入する際は、よく確認しています。
ガス代を安く抑えたい方には、必須のサイトですね。
- イーサリアムサイト
Ethereum Gas Price Chart - ポリゴン
Polygon Gas Price Chart
OpenSea(オープンシー)のガス代でよくある質問
OpenSeaのガス代でよくある質問を紹介していきます。
NFTアートを複数枚販売したいのですが、ガス代は必要でしょうか?
イーサリアムで出品する場合には、コレクションごとに初回のみ「Seaport」に承認させるためにガス代が発生します。同コレクション内であれば、2回目以降は無料で出品できます。
NFTを出品する場合は、無料ではないのでしょうか?
ポリゴンでNFT作品を出品するなら、無料で出品できます。
NFTについて確認するために始めるのなら、最初は練習のつもりでポリゴンで始めるのがおすすめです。
OpenSeaでNFTを出品し、販売期間が終了した際に価格を変更して再出品する場合は、ガス代や手数料はかかりますか?
自動的に販売期間が終了している場合には、価格を変更して再出品してもガス代や手数料はかかりません。
そのまま同コレクションの再出品扱いとなるためです。
OpenSeaにNFTを出品したのですが、ガス代だけ取られて出品されていません。
出品の際に、ガス代を抑えてしまうと出品されないという事案があるようです。ガス代は数秒単位で変動していますので、安すぎてトランザクションが通らなかった可能性があります。
またこの際にかかったガス代は、残念ですが戻ってきません。
ガス代が安い時ってあるんですか?
ガス代の安い時間は、日本時間の午後から20:00頃までが比較的安い時間帯と言われています。米国時間の夜間になるため、取引量が減るためガス代は安くなります。
・イーサリアムサイト
Ethereum Gas Price Chart
ガス代をあまり払いたくないのですがどうしたらいいですか?
ガス代を抑える方法は2つあります。
1つ目としてガス代は数秒単位で変動しているため、少し時間をおくか安い時間帯に再度確認するのがよいでしょう。
メタマスクのガス代画面で「署名」をクリックせず、そのまま待っているとガス代はリアルタイムで変わっていきます。変動は確認できるので、価格の上限が理解できたら安いタイミングで「署名」をクリックします。
2つ目は、前述しましたがメタマスクの「編集」をクリックし取引処理スピードを低速に設定して取引をする方法です。
まとめ:OpenSea(オープンシー)のガス代を理解して始めよう
以上、OpenSeaのガス代について解説しまして。
まとめると
- ガス代とは、イーサリアム・ブロックチェーン上の取引手数料の総称。
- ガス代の発生するタイミングは、一回限りと定期的の2種類
- ガス代は、購入者と販売者でそれぞれ発生する条件がある
1回では覚えきれないので、この記事を保存して何回でも後で見直してみてください。
それでは、NFT作品を作成してデビューしてみましょう。
すぐにNFTを始めるなら、「初心者でもわかるNFTの始め方・買い方」をご覧ください。
- ✅GMOコイン
→送金手数料が無料。アプリ1つで仮想通貨を取引所で購入できるため手数料が安い。 - ✅コインチェック
→スマホアプリ5年連続 国内No.1獲得|600万ダウンロード超の大手国内取引所。
Coinchek NFT(β版)では、The Sandboxなど複数のNFTゲームが取引できる。 - ✅BITPOINT
→送金手数料などの多くが無料で利用できる。GameFiプラットフォーム「PlayMining」で使えるDEAPcoinが国内で唯一換金できる。